入院の記・終

無陀仏  

2007年07月20日 14:53

この病院の6階は、リハビリ専用病棟だ。利用することなく退院できたことは幸いだった。廊下の壁には、色々な言葉が貼られていた。その一部をご紹介する。

   健康十訓

 ◎ 少肉多菜  ◎ 少塩多酢
 ◎ 小糖多果  ◎ 少食多噛
 ◎ 小衣多浴  ◎ 小言多行
 ◎ 少欲多施  ◎ 少憂多眠
 ◎ 少車多歩  ◎ 少憤多笑

 また、こんなのもあった。
 ボケたらあかん長生きしなはれ


にくまれ口に泣き言に人の悪口愚痴言わず
 他人のことは褒めなはれいつもアホでおりなはれ

若い者には花もたせ一歩下がっておることや
 いずれお世話になる身なら何時も感謝を忘れずに
  どんな時にもへぇおおきに

お金の欲は捨てなはれ生きてるうちにばらまいて
 山ほど徳を積みなはれ

昔のことは忘れなはれ自慢話やわしらの時は
 なんて鼻持ちならぬ忌み言葉

わが子に孫に世間様どなたからでも慕われる
 えぇ年寄りになりなはれ

ボケたらあかんそのために何か一つの趣味を持て
 せいぜい長生きしなはってえぇ年寄りになりなはれ


はい、判りましたが、実行は難しいですね。

私が、今、実行しているのは、昔の社会的地位を聞かれても「昔のことは忘れました」と言うことです。 

この病院の設立に関係のある故都留美津雄君とその故奥様とは、縁があって、それぞれ、ご一緒に、仕事をさせて頂いた。彼は、常々、「卒中」の卒は「急に」と言う意味で、中は「当たる」と言う意味だと教えてくれた。だから私は、彼の意見に従い、日常を注意深く過ごしている。  
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