クレマチスの種子
アケビなどで編んだ つる細工の籠のように 見える クレマチスの種子。 受精した 長い子房が 丸まって 枝に しがみ付いている 状態だ。 たくまない 自然の 造形は 面白い。
もう少し経つと 編んだ 一本一本のつるから 密毛が生えて 籠全体が 金髪の 鬘(かつら:ウイッグ)の様に 見えて来る。 やがて 秋立つ頃に 鬘の毛が タンポポの綿毛のように 白い 羽毛に変わり 風に 載って 冬の旅へと 消えて行く。
春先の青葉 そして蕾 綺麗いに咲いた花と 連続して観賞すると まるで 人間の一生を 見るようで とても 面白い。 クレマチスと言う 呼び方の他に 鉄線とか 風車とか とも 言われている ようだ。
余談だが クレマチスの 花弁は 六っが 多いものの 五っから八っつ のものもあり 一定していない。 清和源氏系の一部や 藤原系の中に 鉄線の 六弁の家紋を 用いる家もある。 大村益次郎の 墓に彫られた家紋は 五弁の鉄線だ。
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