ループタイ
くだけた会合などに使うループタイ。 天然石や金属の物はあるが 木製のものが無いので 一つ持って見た。
材はクルミの木 山中塗りの 象嵌タイプだ。 山中塗の鈍い光沢は 年寄りには 良く似合うように思う。
文化の日の今日。 早速 使って見ることにした。 軽いので 襟に食い込まず 襟もとも乱れないのが 気に入った。
ご案内と思うが 塗料の乾燥と漆の乾燥とは 全く異なる。 前者は 水分や溶剤が蒸発するのに対し 後者は ウルシオールと酸化酵素ラッカーゼとが 融合して高分子被膜を作るのだ。
漆の乾燥には 20℃前後の温度と 80%前後の湿度とが 必要だ。 通常 漆風呂と言う 乾燥場所で 乾燥(高分子化)させる。
ついでに 漆を塗る職人や芸術家を
塗師と言う。 塗師と木地師と蒔絵師との三者が 競争しあって 今の 漆工芸品が生まれたようだ。 私は 飛騨の春慶塗が好きだ。
関連記事