塩あめ
久しぶりに 飴玉をしゃぶった。 知人から貰った 「塩あめ」だ。 成分表を見ると 砂糖・水飴・塩の順に書いてあったから ハード・キャンデーの部類に 属するものでしょう。 製造元は 和歌山市の 川口製菓だった。
昭和初期は 紙芝居でも 麦芽糖から作った水飴が主流だった。 昭和10年代には 堅い飴をしゃぶりながら 紙芝居を見た気がする。 私の記憶では 飴と紙芝居とは 不二一体のものだった。
今日 14日 和歌山市で行われていた NHKの のど自慢の 中継を見ながら 貰った「塩あめ」を 口に含むと 軽い甘さが広がるだけで 塩の存在は 言われなければ 分からない程だった。 食べ終わった後も 唾液がネバネバせず さっぱりしているのが 気持ち良い。
以前訪れた 和歌山市には 「たらたら坂」とか「ぶらくり横丁」とか 粘っこい感じの 地名があった。 でも この 塩あめ は 和歌山市の 情緒とは異なり あっさりで さらさらとした 食感を持っている。
昔の飴は 糖化酵素を使ったものが 多かった。 最近の飴は デンプンを酸で処理したものが大半だ。 経済合理性とやらで 天然の製法が 消えて行くことは 淋しい。
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