隔世遺伝子の争い

無陀仏  

2009年07月13日 16:00


昨12日の 都議選惨敗の結果を受けて 本13日の午後 やっと 解散に踏み切った 麻生さん。 おじいさんの 吉田茂と同様 追いつめられての 解散となりましたね。 因果は廻る小車と言うが 本当ですね。

おじいさんの 吉田茂が 解散権を行使したのは 昭和28年(1953年)3月14日だ。 発端は 自分より年下の 西村栄一社会党代議士が 「君は」と言う言葉を使ったことに 腹を立て 答弁席からの帰りに 「バカ野郎」と 呟いた言葉が マイクに 拾われたことだった。 すったもんだの末 その場で 吉田茂は 発言を陳謝し 終わった。

ところが 3月初めに 吉田茂の 懲罰動議が 野党から 提出された。 この裏には 当時 非主流であった 鳩山一郎(鳩山由紀夫民主党代表の祖父)と三木武夫らも 野党側に与(くみ)したと 噂されている。 そして その噂の通り 懲罰動議には欠席した。 さらに その 約二週間後の 3月14日に 内閣不信任案が提出された時に 非主流の議員 約30人が脱党し この不信任に賛成したため 追いつめられた 吉田茂は 即日 衆議院解散に踏み切った。 と 言うのが 所謂 「バカ野郎解散」の 経過だ。 決して 江戸っ子らしく 歯切れのよい すかぁ~っとした 解散ではなく じめ~っとした 暗い 解散だった。

基本的には 今の 政治情勢に 似ていると 思いませんか。 然も 角突き合わせた 祖父の孫どうしの 隔世遺伝子の争い。 それだけ 世襲議員さんは 政治に対する考え方に 進歩がなかったと 言うことでしようね。 ただ 昔と違う所は 今は 国民が 政権交代のための 解散総選挙を 強く 望んでいるということでしょう。 また それが 唯一の 救いでもありますね。

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