山桜が咲き始めた

無陀仏  

2011年05月07日 16:00


北海道の桜前線は 函館に上陸したまま 足止めを食い まだ 札幌までは来ていない。 この寒さのため 標本木のソメイヨシノの花が 数個以上開いていないからだ。

道内では 山桜の名所と言われる 札幌円山公園や 中島公園の山桜は 3分咲き程度になって来た。 気温が低かった昨日も 円山公園では 悴(かじか)んだ手で 冷えたビールを飲みながら 観桜会をしていた人たちがいた。

桜が バラ科と言うのは知っていたが リンゴの木もバラ科であると聞いて 吃驚した。 我々の青年時代の桜は 今と違い軍国調の象徴であった と 言えば 皆さんは 吃驚するでしょうね。

軍隊時代は 「歩兵の本領」 と言う軍歌 「万朶(ばんだ)の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く 大和男子(やまとおのこ)と生まれては 散兵線(さんぺいせん)の華と散れ」を 大声で唄わされた。  

更には 佐賀鍋島藩の 葉隠(はがくれ) に書かれた 「武士道と云うは 死ぬ事と 見つけたり」 を ことあるごとに繰り返し 言わされた。

そんな時代も終り 今は 淡いさくら色の花を 心から満足して 鑑賞できるような 時代になったことを 深く深く 喜んでいる。

さまざまの こと思い出す 桜かな(松尾芭蕉)
  

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