榎木孝明の絵画展等

無陀仏  

2007年05月23日 15:01

札幌三越店で、第62回春の院展と榎木孝明の絵画展とを催していた。前者は有料、後者は無料だ。

院展では、新人の会員が、右手に横糸用の杼(ひ)を、匕首のように逆手に持った織り子が、疲れ切ったたような表情で立ち、バックは、繊細な絵付け模様の中に、獰猛なウツボを描いた「織女」と題する作品を出していた。不思議な空間が、社会を風刺しているように見えた。

榎木孝明の絵画展は、原画・コピー合わせて百点ほどの、明るい色彩の風景画が出品されていた。北海道を意識してか、美瑛や知床のスケッチも並べられていた。

榎木孝明の軽く明るい画風は、タレントの五月みどりの作風に類似し、俳優の片岡鶴太郎の絵手紙風の画風や、歌手八代亜紀の厚く濃い油彩の画風とは、それぞれ、異なっている。

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