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日記・一般  |札幌市東区

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2007年09月28日

 仮死冬眠の不思議

 仮死冬眠の不思議恒温動物のクマや蝙蝠の越冬と、変温動物のカエルやヘビのそれは、ともに冬眠と、言われるが、本来は、前者を冬篭り、後者を冬眠と、それぞれ、区別すべきである。

カエルの冬眠の仕方は、ヒキカエルのような大きなものは、地中に穴を掘り、氷点下にならぬように暮らすので、冬篭りと同様な越冬だ。

アカカエルのような小さなカエルは、石や落ち葉の下に、蹲ったままで冬を越す。当然に、体細胞は氷結するが、臓器は、氷結せず、仮死状態で過ごす。だから、翌年、徐々に暖かくなると細胞が氷解し、併せて、臓器も動き出す。

臓器が氷結しない訳は、寒くなると、グリコーゲンが大量に増え、これを、臓器細胞に行き渡らせる仕組みを持っているからだ。糖分量が多い臓器は、氷点下でも氷結せず、翌年、暖かくなり、氷解による体細胞の賦活とともに、仮死状態だった心臓ほかの臓器が動き出すということのようだ。

今の医学技術で、体細胞は、マイナス190℃で凍らせても、徐々に氷解すれば再生する。然し、臓器の氷解再生は困難だ。小さいカエルが、糖分密度が高ければ氷結しない、と言う原理を利用していたなんて、自然界は、不思議が一杯だ。

人間界でも、仮死状態治療が、最近、行われており、効果を上げているようだ。だが、数百年後まで仮死状態を保ち、時間経過とともに氷解し、蘇生させる水準までには、至っていない。



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Posted by 無陀仏   at 14:07│Comments(0)日記 エッセイ
 
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