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日記・一般  |札幌市東区

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2007年12月09日

 漱石忌

第一作「吾輩は猫である」で、文壇にデビューし、胃潰瘍に悩まされながら書いた「明暗」を絶筆として、大正5年(1916年)12月9日に、49歳で死んだ夏目漱石。

毎年、12月9日が漱石忌だ。内田百閒は「漱石忌 戻れば屋根の 暗きかな」と、詠んでいる。雑司ヶ谷霊園内にあるお墓の、太めの棹石には、漱石の戒名「文献院古道漱石居士」に並んで、夫人の戒名「圓明院操浄鏡大姉」も刻まれている。

晩年は、「則天去私」の境地に到り、「明暗」を書いたが、その素地は、所謂、修善寺の大患いの後、書かれた「行人」「こころ」「硝子戸の中」等の作品にも、現れている。

また「門」は、京都円覚寺の帰源院での体験を基に書いたものだが、その時、鈴木大拙も、一緒に参禅したと言われている。帰源院の庭に、さりげなく置かれた自然石に「佛性は 白き 桔梗にこそ あらめ 漱石」と、彫られている。

夏目家の家紋は「井桁に菊」と珍しいものだ。先祖は、清和源氏の流れを汲む村上氏一族。信州夏目邑(現 長野市篠の井地区の夏目平付近)に居城があったらしい。「坊ちゃん」の中で「是でも元は旗本だ。旗本の元は清和源氏で、多田満仲の後裔だ」と、書いている。


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Posted by 無陀仏   at 15:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
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