2008年03月25日
永遠平和のために

宇都宮さんの訳は、大層解りやすく、年寄りの私にでも、疲れが無く、読める文章になっている。リタイアされ、時間が余る方には、是非、読んで欲しい本だ。
たとえば、第一章の第五では「いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない」と、言う命題を、二百年以上も前に立て、今の、アメリカの行動を、見透かしているかのような、考察をしているのには驚いた。
永遠平和を齎す方法との一つとして、世界の人々が、相互かつ対等に、他国への訪問権を持つことを論じているが、日本の鎖国政策について、当時としては、賢明な政策であった、と評価しているのが興味深かった。
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(2)
│日記 エッセイ
この記事へのコメント
札幌の本屋さんには並ばない本なんですかね??
永遠平和になる日は来ないかもしれませんが、
願えば近い物があるのではないでしょうか。
鎖国は確かに日本の外との交流を禁じるというものでしたから、
周りとの関係がなくなり、平和には貢献したのではないでしょうかと、
おきな草さんの文をみて思いました。
そういえば、著者のカントというのは倫理の教科書にでるカントですよね??
永遠平和になる日は来ないかもしれませんが、
願えば近い物があるのではないでしょうか。
鎖国は確かに日本の外との交流を禁じるというものでしたから、
周りとの関係がなくなり、平和には貢献したのではないでしょうかと、
おきな草さんの文をみて思いました。
そういえば、著者のカントというのは倫理の教科書にでるカントですよね??
Posted by arrow at 2008年03月25日 18:07
arrow 様
おきな草 から
仰るとおり、倫理の本に出る、『純粋理性』『実践理性』『判断力』の、三つの『批判書』を書き、道徳的関心が高かった哲学者の「イマヌエル・カント」です。
本屋に並ばないのは、この本が「ワイド新書版」と言う、特別な大きさなので、文庫本の棚には入らないと言う、単純な、物理的理由だけです。
おきな草 から
仰るとおり、倫理の本に出る、『純粋理性』『実践理性』『判断力』の、三つの『批判書』を書き、道徳的関心が高かった哲学者の「イマヌエル・カント」です。
本屋に並ばないのは、この本が「ワイド新書版」と言う、特別な大きさなので、文庫本の棚には入らないと言う、単純な、物理的理由だけです。
Posted by おきな草 at 2008年03月26日 11:04