2008年08月05日
落語の本

枕の次の 出の文句には「こう遠山には雲がたなびき、空にはひばりがチュンチュンと囀り、野には陽炎が燃えていようかと、レンゲ、タンポポの花盛り、麦が青々と伸びまして、菜種の花が彩っている中を、やかましゅう言っうてやって参ります。その道中の陽気なこと。」
あれれ NHKで放映した「ちりとてちん」の出と 似ている。 上方落語の出は パターン化しているのかと 疑ったが 他を読んでみると 必ずしも そうではなかった。
落語は 人情や世相を 温かく理解した上で その人情や世相を 批判し 最後に 噺家のユーモア・ナンセンスで 締めくくる所に 面白みが 出る 個人話芸だと 私は 理解している。
個人話芸である落語は 寄席に行き 耳で 抑揚と間(ま)とを感じ 眼で 仕種を追って 理解するもので 机に置いた 紙文字からの理解は ちと 私には 難しい。 だが 寄席に行く前の 予習として 話の筋を理解していれば 噺家の 仕種や 語りが 良く分かり 落語の 面白さが 増すことでしょう。
二代目桂枝光さんは 北海道の胆振中部に住み 札幌では 平成開運亭で 大阪では天満天神繁盛亭で それぞれ 活躍されておられる 中堅噺家だ。 是非 贔屓にしてやって下さい
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
│日記 エッセイ