2009年02月11日
建国記念の日
今日は 神武天皇が 即位をした日 と言う 神話に因み 建国記念の日とされている。 昨年の今日も 書いたが 決して「建国記念日」では無い。 伝統を重んじる イギリスでは 史実では 確認できないからと 建国記念日を 制定していない。
笠原英彦著「歴代天皇総覧」中央公論社刊によると 漢風の諡号(しごう)は 神武天皇 和風の諡号は 神日本磐余彦尊(かみやまといわれひこのみこと)と 言われる。と 書いていた。
明治5年に制定された 紀元節は 1月29日と定められた。 所が 制定後 孝明天皇の命日が 1月30日であったことに気付き 紀元節が その前日では 都合が悪いと言うことで 翌明治6年(1873年)に 2月11日と 変更された。 その根拠は 紀元前660年に 神武天皇が即位した日は 推古天皇の9年から 中国の辛酉説を基に 逆算して 旧暦の正月に近い 朔の日 三候補のうち 旧暦1月1日に近い 2月11日 が 適当と 言う理由で 決定されたものだ。
初代神武天皇から 第14代仲哀天皇までは 実在が確認できない天皇なので この期間を 神話時代と呼ぶ。 天皇号の成立は 第33代推古朝からが一般的だが 最近は第40代・第41代天武・持統朝からとする説が 有力になって来た。
また 第10代崇神天皇(すじんてんのう)を 古事記では「所知初国天皇(はつくにしらしいすめらみこと)」と 日本書紀では 「御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)」と 称し 第9代までの墓が 畝傍山(うねびやま)にあるのに 第10代以降は三輪山にあることと 重ね合わし 事実上の初代天皇は 崇神天皇であり 神武説は 皇室の起源を より古くするための 造り事ではないか と 言う学者もいる。 仮に 天皇家の成立を 日本の建国の日としても 学問的には その時期は 定かではない。
余談だが 南北朝時代の中期に書かれた「神道集」によると 第二代の綏靖(すいぜい)天皇は 朝夕に七人の人を食し 周囲を恐怖のるつぼに陥れたので 天皇を岩屋に閉じ込めたと 書かれているが 事実は不明。 神話ですから あぁ そうかで 良いでしょう。
神話時代の天皇の年齢は 次のとおりである。
天 皇 古事記 日本書紀
第一代神武天皇 なし 127歳
第二代綏靖天皇 45歳 84歳
第三代安寧天皇 49歳 57歳
第四代い徳天皇 45歳 77歳
第五代孝昭天皇 93歳 113歳
第六代孝安天皇 123歳 137歳
第七代孝霊天皇 系譜のみで 事績がない
以下省略
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
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