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2009年02月18日

 二つの外交

昨日から今日にかけては 忙しい日だった。 昭和27年に流行った 「ヤットン節」の「お酒呑むな 酒呑むなの ご意見なれど ヨイヨイ 酒呑みゃ 酒呑まずに いられるもんですか ダガネ あなたも酒呑みの 身になって みやしゃんせ ヨイヨイ ちょっとや そっとの ご意見なんぞで 酒やめられますか トコ 姐さん 酒 持って来い」 を 地でいった「ヤットン節大臣」の お粗末 ドタバタ 辞任劇を 背景にして 重要な 外交事案が 展開された。

一つ目の外交は 同盟国だから 一番最初に 訪問したと 日本の面子を 立てながら 来日した クリント国務長官と 中曽根外務大臣とが 東京の飯倉公館で 「沖縄駐留米海兵隊のグアム移転に関する協定」に 署名したことだ。

これによって 平成26年(2014年)までに 米海兵隊のグアム移転と 普天間飛行場の代替施設を 250億円余の支出を 日本が負担して 完了させると言う 米国有利の約束を 死に体の 自民党から もぎ取った。 アメリカの 実利外交は 沖縄返還でも 同じだった。 

外国駐留軍を撤退させるため 被駐留国が 費用を負担した前例は 世界的にも 珍しく またまた 日本は 人の良さを 世界に示すことになった。 更に 将来 与党になる可能性がある 野党の党首とも 握手する 現実外交をも示した。

二つ目は 今日 麻生総理が サハリン2の行事に招かれ メドベージェフ大統領と 現地で会談したことだ。 総理は会談後「領土問題について 新たな 独創的で 形にはまらない アピローチで 我々の世代で解決すべく 具体的な作業を加速させることで 一致した」と 述べた。

昭和31年(1956年)の 日ソ共同宣言では 歯舞・色丹の二島返還で まとまりかけたが アメリカの横槍で 四島一括返還に変わった。  翌年 ソ連国境警備隊が 貝殻島に 上陸したとき 同盟国であるにも拘わらず 米国は ロシアを 軍事的牽制をしなかった。 また 昭和35年 岸信介首相が 安保を改定したことで 以降 ソ連が 態度を硬化させている。 

ロシアが言う 「我々の世代で解決」とは 今 解決しなければ 領土返還は「もう打ちきりだ」と 言う意味では 有りませんかね。 駐留軍移転の費用を 日本に負担させる手法を ロシアも 見習って 北方領土返還と 引き換えに 米国以上の 要求を しないことを 祈るのみ。


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Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)
 
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