2009年09月13日
モデルの命日

飼い主の モデル「珍野苦沙弥」先生は 勿論 漱石である。 主人公の「我輩」は 漱石家に 棲みついた 野良の黒猫だ。 小説の中で 隣に飼われている 雌の「三毛子」との 絡みもあるから「我輩」は 雄と 推測される。 だが 大柄で 教養がない「車屋の黒」をみると 恐れをなす 気の弱い雄(?)でもある。
「我輩」の モデル が 死んだのは 明治41年(1908年)9月13日。 つまり 101年前の 今日なのだ。 漱石は モデルになった この猫のため お墓を 作ったそうだ。 その際「この下に 稲妻起きる 宵あらん」と 一句を添えた。
そんなことから 今日を「猫の日」と呼び 鰹節や鮭を 供える日に しているそうだ。 人間の内心を 哲学的に 読み取る 天才的な「吾輩」に倣い 秋の夜長に 読書を重ね 僅かでも 彼に 近づく努力をしよう。
我が家では ペットや 家禽は 飼っていない。 動物は 本来 野生で観察するものだと 言う 信条と ペットや 家禽によって 相隣関係が 壊れることを 危惧するからだ。
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)