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日記・一般  |札幌市東区

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2010年01月14日

 絵踏みと踏み絵と


 絵踏みと踏み絵と以前 長崎を訪れた時 キリシタン禁制時代に 使われた踏み絵を見た。 即ち 徳川幕府は 慶長17年(1612年)将軍・秀忠の時から 鎖国が終わり開国した 安政5年(1858年)までの 246年間 キリスト教を禁じ キリシタンを 弾圧した。

信者が多かった 長崎地方などでは 正月から三月にかけて 毎年 「絵踏み」が行われた。 絵踏みとは キリストや聖母マリアの像を 紙や真鍮のレリーフにした「踏み絵」を 全住民に 踏ませて 踏まなかったものを キリシタンとして 処断する行為だった。

だから 踏み絵は 踏ませる道具を言い 絵踏みは 踏み絵を 踏ませる行為を言う。 両者は はっきり 区別しなければならない。 慶長19年(1614年)からは 詮議も厳しくなり 寛永6年(1631年)ころからは 雲仙温泉の 硫黄分が多い熱湯を 柄杓で 少しづつ身体にかけ 気絶すると 蘇生させて 再度 熱湯をかける 雲仙地獄と言う 残酷な刑罰の 方法も取られた。

北海道でも 寛永16年~17年(1639年~40年)に キリシタン弾圧はあった。 106人(内2人は外国人宣教師)のキリシタンが 檜山郡と松前郡との境界にある 大千軒岳(上ノ国町)の5合目で 松前藩によって 斬首されている。 私は 正月になると 徳川時代の キリシタン弾圧を 悪夢として 必ず 思い起こす。

だからと言って 私は キリスト教を信じる者ではない。 知識としての 宗教には興味があるものの 信仰としての宗教には 興味がない。 信じると言うことは その時点で 探求的思考が 停止すると 思っているからだ。 


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Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
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