2010年03月19日
地価公示価格
昨日 今年1月1日現在時点での 土地価格の公示があった。 資産デフレという 言葉が 囁かれてから久しいが 全国的に土地価格の下落傾向は止まらない。 今日は 土地価格の下落に関して 独断と偏見の 呟きを 載せてみた。
土地の価格は 恒久的なものと 思われる方も多いが 土地の積載力も 取引の対象とされる財である以上 その価格は 需要と供給の 相関関係によって 変動するのだ。
土地の価格は 本来 使用によって生まれる収益が 価格に反映されたものを 標準とすべきであるが 実際の取引価格は 収益価格を 大きく上回つっている。 したがって この公示価格の水準でも まだ 土地価格は高いと 私は思っている。
土地の価格の種類は 取引価格 収益価格 および積算価格の 三つである。 一般に基準となる価格は 取引価格だ。 その取引価格が 行き過ぎではないかと チェックするのが 収益価格だ。 つまり 一般に 収益価格は 取引価格よりも 低く算定されるからだ。
昭和60年代までの 一億総不動産屋と言われた バブルの 時代を経て もう 四半世紀になった。 昨今のように 経済が低迷している時期には 土地価格の形成に占める 収益価格の 比重が 高くなり 土地価格は 当然に 低くなる。
土地は恒久資産と言う 考えを捨て その価格は 土地の積載力を使用する権利を 資産化した財と言う 考えに 切り替える必要があると思う。 その具体的な使用現象が 高層マンションだ。 高層マンションは 躯体は 土地に接してはいるものの 生活空間は 空中権を 利用している形態なのだ。
土地の積載力の 収益的限度は 固定的ではなく 人口の移動や 公共設備の整備などで 変化するものだ。 土地の積載力を規制するのは 建築基準法などの 土地の使用を定める諸法律だ。
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
│日記 エッセイ