2010年04月16日
ビルの谷間の居酒屋

日中に 一度 ラーメンを食べたが 店内は 焼き魚の煙と サラリーマンの愚痴とで 黒ずんだ 柱と 壁とが お前も 日が暮れてから 愚痴りに来いと 誘っていた。
小遣いが 十分に 使えなくなった 昨今は 集まった同僚が 上司のこきおろしをしながら 互いの意思疎通をする機会も 減ったようだ。
この店の壁には 大きな 天狗の赤い お面が飾ってあった。 天狗の金色の目は 愚痴ばかりではなく 自慢話を 鼻高々と 話をしなさいと 言っているようでもあった。
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
│日記 エッセイ