おきな草

近所の生協の　生鮮野菜の棚に　茨城県産の　「ほしいも」　が　並んでいた。　真空パックの袋には　大きく　「ワケあり」と　書いてあった。　最近流行りの　所謂　訳あり商品の一つだと思い　価格が安いので　購入した。

食べて見ると　水分は　規格物に比べ多いが　甘さは　糖度が格段と高く　旨かった。　だが　水分が多い分　歯の裏側に　芋が残るのは気になる。

「わけあり」「わけあり商品」「訳あり商品」等と　表記された　食品類は　単に　規格外と言う　理由だけによって　価格が　２０％～５０％程低くなる　お買い得商品だ。　規格外の言う理由は　型落ち品　新古品　処分品（お歳暮の売れ残りなど）　キズもの品　不揃い品等だ。　

そもそも　食品は　味と　栄養と　安全とが　満たされていれば　十分なのに　私を含め　日本人は　色や　形に　対する　許容度が極めて狭い。　だから　規格品は　価格が割高となる。

アパレル関係でも　アウトレット商品と言う　低価格な衣料品がある。　これは　訳あり商品とは　本来　別な意味合いだ。　アウトレットとは　英語圏では　出口　と言う意味で　縫製工場からの　出口（直接販売）商品と言う意味だ。　

つまり　工場から　卸し　と言う流通過程を経ないで　直接　リティル（小売店）をする商品だ。　商品の流通過程を　省略した分　価格が低くなるのは　当然なのだ。

ただ　アウトレット商品でも　食料品に見られる　規格外と言う　商品も混在しているから　広い意味では　アウトレット商品も　「わけあり商品」」の　仲間に入る場合がある。

「訳あり商品」は　神経質な消費者側の　寛容が選択した　需要側からの　働きかけによる　低価格商品であり　「アウトレット商品は」　流通過程を省略し　流通コストを節約する　供給側からの　販売戦略として提供される　低価格商品である　原因の　違いはあるが　ともに　消費者の利便に　寄与している商品である　ことには　違いが無い。

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