おきな草

今日３月５日は　４０年前の　昭和４６年（１９７１年）に　入試問題が　事前に売買された日だ。　つまり　入試問題の　事前漏洩型不正が　発覚した日だ。

事件の内容は 　大阪大学と　大阪市立大学の　入試問題を印刷した　大阪刑務所の　受刑者・出所者・刑務官等が共謀して　入試問題を盗み出し　医学部受験生に売りつけたものだ。

また　３１年前（昭和５５年）の　明日　３月６日は　　早稲田大学を　受験した受験生が　出題文は　入試実施日１０日間位前に　同一問題の模範答案を　作成したことがあると　学校側に申告して　漏洩が明らかになった。　これも事前漏洩型不正だ。

この他に　昭和４３年（１９６８年）には　早稲田で　同５２年（１９７７年）には　慶応で　それぞれ　問題が　事前に漏洩すると言う　事前漏洩型不正があった。

さらに　昭和５６年（１９９１年）には　早稲田で　入試結果の　成績改竄事件が起きている。　これは　事後改竄型不正だ。

試験実施中に　他者の答案を盗み見する　所謂　受験中窃視型不正のカンニングは　どこの試験場でも　昔から　少なからずあった。　その媒体に　モバイル機器を使った　今回のような　公開のカンニングは　新しく珍しいと言うだけだ。

事前漏洩型不正と　事後改竄型不正と　には　それぞれ　金銭が絡む　悪質な事案が多い。　だが　受験中窃視型不正は　金銭が　絡まないものが多く　前二者の不正よりは　単純な性質だ。

今回の受験生は　股間で　且つ　左手の指のみで　ブラインドタッチをした。　その　送信スキルは　高く買う。　また　母親を安心させたいと言う　心根にも同情する。　

けれど　やはり　不正は　いけない。　実社会では　「わかっちゃ　いるけど　やめられなぃ」　と言う　スーダラ節は　宴会の時だけに　唄うものだ。

某ポータルサイトの　配信メールによると　リビアの　カダフィ大佐の二男が　３０万ポンド（約４０００万円）の　多額の寄付を　することと　引き換えに　英国の　ロンドン・スクール・オブ・エコノミックの　博士号を　取得した疑いが　浮上した　と　報じていた。　

もし本当ならば　このように　金銭や　権力が絡んだ　組織籠絡型の　不正の方が　悪質だとは思いませんか。　因みに　彼の論文は　配信メールによると　「公民社会の全世界政府機構民主化における作用」　と言う表題だそうだ。　なお　これも　自作論文ではない　という噂　とも　書いてあった。

中東情勢の　推移によっては　食料価格や　原油価格の　高騰も考えられ　その　対策が必要な時に　毎日のニュースで　不正入試の　問題が　トップになる　マスメデアの対応には　疑問を感じる。

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