おきな草

私は　三年連続で使える日記を書いている。　ふと　「あの頃は」　と　和田アキ子が　唄い出す　「古い日記」と言う　歌を　思いだした。　「ｈａ！」と思い　一昔前の　日記を繰ってみた。

平成１２年（２０００年）４月７日の頁に　今日　２０時３０分頃から　同２３時３０分頃までの間に　赤い低緯度オーロラが現れ　陸別町銀河の森天文台の　津田浩之さんが　撮影した　と　記録されていた。　有名なこの私設天文台は　日本最大の　１１５ミリの　反射望遠鏡で　観測している。

オーロラは　高度３２０Ｋｍ程から　７７０Ｋｍ程までの　上空に現れる。　従って　理論上は　オーロラの高度が　８００Ｋｍ程に高いと　北緯３５度付近でも　観測できるが　実際には　北緯４３度以上の地点でしか観測できない。　古文書では　長崎から北の方に　赤い空が見えたとあるが　オーロラであったかどうかは不明だ。

オーロラは　太陽活動が盛んな年と　その前後各１～２年頃に　現れることが多い。　太陽活動の周期は　１１年前後だ。　今年は　太陽の活動が盛んな年に当たる。　すると　北海道でも　赤いオーロラが　観測出来るかもしれない。　低緯度のオーロラが　赤く見える理由は　上空の高いところから　低空に向かい　赤　緑　青　の順に　光るからだ。　

緯度の高いところでは　赤　緑　青　の光が　縦縞模様のカーテンのように見えるが　低緯度では　暗い夕焼けのように　空全体が　赤っぽくなるだけなので　山火事と　間違えられることもある。

日本の今年は　未曾有の規模の　地震と言う　自然現象が起こった。　太陽活動の活発化によって　太陽風が強く吹き　地震による　地球の地磁気の変化とも　相俟って　北緯４３度の札幌でも　赤いオーロラが　見えてくれれば　良いなぁ　と思っている。　もし見られれば　災害の復旧にも　さらなる　力が湧いてくるのでは。

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