さぽろぐ

日記・一般  |札幌市東区

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2011年04月16日

 雪吊り


 雪吊り昨日は 地下鉄南北線の 南平岸駅まで足を延ばしてみた。 地下鉄の開業当時は 市営の斎場(火葬場)があったため 霊園前 と言う冷たい感じの駅名だった。

札幌市の斎場は 里塚と 山口とにある。 豊平川の右岸地域と左岸にある南区とが 里塚斎場を 南区を除く左岸は山口斎場を それぞれ 使用することになっている。

駅付近を歩くと 所謂 マッカサー地主が バブル期の土地売買で建てた 豪邸が所々にあった。 駅に近い駐車場の近くに まだ 雪吊りをしたままの広い庭を持つ邸宅があった。 

写真では 上手に表現できなかったが 雪吊りの縄が ひと冬を越した今も 一本も弛んで居なかったのには驚いた。 苔むした石灯篭や巨岩を配置した庭は 維持費が嵩むのだろうなと 余計な心配をしながら 通り過ごした。

北国では 雪囲いと 冬囲いとは 越冬のためには欠かせぬ仕事だ。 雪囲いとは 冬季間 建物の冷気と積雪荷重による 倒壊等を防ぐために設置される 冬季間だけの囲いだ。 

雪囲いは 金沢市の長町武家屋敷跡の 土塀を保護する 菰吊り(こもつり)や 輪島市三井町の 茅なぶり(かやなぶり)等 が有名だ。 茅なぶりは 防寒防風の働きの他 茅葺き屋根の材料となる 茅を 保管する場所でもある。

他方 冬囲いとは 樹木の枝を積雪荷重から守るためのもので 金沢兼六園の雪吊りが 代表的だ。 兼六園式の吊り型を りんご吊り と言う。 また 縄くくり も 積雪により 枝折れを防ぐので 冬囲いの仲間に入る。

また 冬囲いのように 見えるが 松の幹に 菰を巻く 菰巻き は 害虫を 温かい菰におびき寄せ 春先に菰を焼くことで 集まった害虫を 焼却して駆除する手段のため 冬囲いとは言わない。


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Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
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