2011年06月09日
道端のサツキ
最近の散歩道は 色とりどりの花で眼の保養になる。 何時もの路を歩いていても 花木の色合いがGPSの役目をしてくれる。
モクレンとツツジが終わった今頃は より赤色のサツキが より小柄の花と葉とを付けて 眼から条丁目を教えてくれる。
サツキの花を見ると 天正10年(1582年)6月2日に 明智光秀が 織田信長を 本能寺に討った時詠んだ 「時(とき)は今 天(あめ)の下しる皐月かな」 の句を思い出す。 この句で言う「時」とは 明智家の宗家「土岐」氏を指したものだ。
万葉時代にも 皐月は歌に詠まれていた。 「霍公鳥(ほととぎす) 汝(な)が初声はわれにもが 五月(さつき=皐月)の珠(たま)を 交(まじ)えて貫(ぬ)かむ」万葉集巻の十1939。 「われにもが」 を「花にもが」と解釈し 書き換える人もいる。
皐月の花ことばは 「協力が得られる」(NHK誕生日の花)とされている。 東日本大震災前後に流行りだした 絆 と言う言葉にぴったりする句だ。
余談だが 沖縄気象台では 沖縄地方の梅雨明けを 今日午前に発表した。 平年より14日 昨年より10日 それぞれ早かった。 嬉しいことだが 過去の統計を見ると 沖縄を含む本州の梅雨明けが早い年は すべて冷夏となっている。
現在の電力事情からは 好ましい傾向だが 生活的には やはり 夏の暑さにも負けない 木偶の棒のように 過ごしたいと思う。
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
│日記 エッセイ