おきな草

黒い皮の　でんすけ西瓜　が名物の町から　家内の弟夫婦が　今朝　突然訪ねてきた。　目的は　無論　ＹＯＳＡＫＯＩソーラン祭りの　踊りの見物だ。

お土産に　新しい品種のコメの　ふっくりんこ　と　出がけに抜いてきた葉物野菜とを持ってきてくれた。　ありがとう。

義弟たちが　そそくさと　見物に出かけた後　戴いた野菜を　新漬けにしようと　包んできた袋を開けたら　なんと　躯体の長さが４ｃｍ程の　小さな雨蛙が　ぴょんと飛び出した。　
　
朝５時ころから　１０時ころまで　野菜の袋の中で　１５０Ｋｍもの長距離を　暑さと　圧迫とに　３時間ほど耐えて　ご来訪された蛙さんなので　とりあえず　笊の中で休んでもらい　夜来の雨が葉に残るルピナスの根元に　そっと　移してやった。

蛙は　春の季語だ。　「古池や　蛙（かわず）飛び込む　水の音」芭蕉や　「やせ蛙　負けるな一茶　これにあり」一茶　等　人間には親しみのある動物だ。

蛙には　肋骨が無いことと　皮膚呼吸をすることとが　車中の圧迫に耐え　袋の中でも　皮膚がぬれていたので　窒息しなかったのではと思う。　　

論語に　有朋自遠方来不亦楽乎『（朋　遠方より　来るあり　また　楽しからずや）または（朋あり　遠方より来る　また　楽しからずや）』と読み下す文がある。　朋　を　蛙　に置き換えて見た。　義弟たちが　無事に　蛙ますように。

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