さぽろぐ

日記・一般  |札幌市東区

ログインヘルプ


2011年06月21日

 明日22日は夏至


明日22日は 旧暦(定気法)で夏至だ。 他方 新暦(恒気法)では 今日21日が夏至だ。 現在使われている 24節気は 定気法を基にして作られているから 日本の夏至は6月22日となる。

恒気法での24節気は 地球が 太陽の周りを回る 公転(一年)の時間を 24等分して 算定されるから 各季節間の時間は すべて等しい。 この方法で作った暦を 新暦(太陽暦)と言う。

地球の公転軌道は 真円ではなく楕円だから 恒気法では 実際の季節とは ずれが出来る。 そこで 地球から見た 太陽の軌道を 360度(春分点をそれぞれ 0度と360度)として その角度を24等分する方法で作った暦を 旧暦(定気法)と呼んで区別している。

定気法では 24等分された地点を通過する時 各季節間の時間は 楕円軌道のため等時間とはならず 実際の季節感と ほぼ 一致する。

江戸時代の庶民は 定気法を さらに拡大した 不定時法を用いていた。 一日の始まりを 明け六っ(日の出前の30分で星が見えなくなる)からとし 暮れ六つ(日没から30分後で星が見え始める)からは夜としていた。 従って 一日は その日の 明け六つから 翌日の暁の七つまでだった。

つまり 一日は 明け六つ→朝五つ→昼四つ→真昼九つ→昼八つ→夕七つ→暮れ六つ→宵五つ→夜四つ→真夜九つ→夜八つ→暁七つ→翌日(明け六つ)に区分されていた。

不定時法では 季節によって 昼と夜との長さが異なり 夏至の時の昼の一刻(恒気法では120分)は 夏至の頃は 恒気法で160分ほど 冬至の頃のそれは 110分ほどで 50分も違うものだった。

余談だが 赤穂義士の討ち入りは 恒気法では12月15日の朝だった。 でも 夜八つから 暁の七つにかけてだったので 史実に書かれたのは 前日の14日の討ち入りとなっている。

また 近松門左衛門の 曽根崎心中でも 「あれ数うれば 暁の 七つの時が六つ鳴りて 残る一つを 今生の 鐘の響きの 聞き納め 寂滅為楽と 響くなり」も 暁の七つだから お初 徳兵衛は 前夜に死んだことになる。

江戸民謡と言われる お江戸日本橋の歌詞も 「お江戸日本橋七つ立ち 初上り。 あ々こりゃ。 行列そろえてあれわいさのさ こちゃ 高輪夜明けて提灯けす。こちゃえ こちゃえ」も 暁の七つ立ちだから 前夜の内に 旅立ったことになる。
   


あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(日記 エッセイ)の記事画像
 しそちりめん
 介護付き有料老人ホーム
 桜の香りの串だんご
 何の取材なの
 定期検査
 居酒屋の飾窓
同じカテゴリー(日記 エッセイ)の記事
  また 引っ越しました (2012-04-08 15:00)
  お家騒動 (2012-04-07 16:00)
  しそちりめん (2012-04-06 16:00)
  介護付き有料老人ホーム (2012-04-05 16:00)
  桜の香りの串だんご (2012-04-04 16:00)
  何の取材なの (2012-04-03 16:00)

Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
 明日22日は夏至
    コメント(0)