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2011年08月23日

 ムクゲ(槿・木槿)


 ムクゲ(槿・木槿)北海道では 秋の季語の使われる ムクゲ の花が いま盛りだ。 この花が咲き始めると 北国の秋は 速足で近ずいてくる。

万葉の時代に ムクゲ は 朝貌(あさがお) と言われていた。 山上憶良も 万葉集の中で 秋の情景を 詠んでいる。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数うれば 七種(ななくさ)の花」(万葉集 巻八 1537)

「萩の花 尾花(おばな)葛花(くずばな)なでしこの花 女郎花(おみなえし)また 藤袴(ふじばかま)朝貌の花」(1538)

現代風に書けば 秋の七草(七種)は 「ハギ ススキ クズ カワラナデシコ オミナエシ フジバカマ キキョウ です」 となる。

万葉時代に言う 朝貌の花は 多数説では 桔梗(キキョウ) と言われているが ムクゲ であると言う説もあり 引用者によって 用例が まちまちだ。

また 最近は 「なでしこジャパン」 の活躍で ナデシコ の花が 一躍 有名になったが ナデシコ は カワラナデシコ の別名だ。

 ムクゲ(槿・木槿)ムクゲは 生薬としても利用されている。 白いムクゲの蕾を 乾燥させたものを チンファ またはモッキンカ(木槿花)と呼び 胃腸炎・下痢止めに用いられる。

茎や 幹や 樹皮を 乾燥させたものは チンピ またはモッキンピ(木槿皮)と呼び 下痢止め・水虫・たむし に用いられる。

未熟な果実を 乾燥させたものを チンツ またはモッキンシ(木槿子)と呼び 痒み止めや 水虫の薬として 用いられる。

今日の札幌の 最高気温は 21・4℃ 加えて雨模様なので 9月中・下旬の 寒さだ。 大袈裟に言うと 毛皮が欲しいくらいだ。

ところで 「むくげ」 と 平かな で書くと もう一つの意味である むくむくした毛 とも 解釈される。 例えば テレビドラマの 「名犬ラッシー」 に登場する 尨毛(むくげ)の犬で ラフ・コリー種の ラッシー と言う犬を 思い浮かべる。
  


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Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
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