おきな草

残暑に入ったと言うのに　札幌市の気温は　今日・明日は　真夏日になる予報だ。

玄関の花瓶に投げ入れられた　竜胆（りんどう）の赤紫の花の色が　秋空のスカイブルーと　映え合う季節になった。

竜胆の花は　形も色も綺麗なほか　晴天でなければ花を咲かせない　わがまま　とも言える花だ。　

私は　マニアックなのか　竜胆と聞くと　島倉千代子の　りんどう峠よりも　家紋の　笹竜胆を　思い浮かべる。　笹竜胆の家紋は　下部に五枚の笹の葉と　上部に三個の竜胆の花を　あしらった紋様が基本だ。　

竜胆をアレンジした家紋は　村上源氏　宇多源氏等の　源氏系の家の家紋とされているが　清和源氏の流れである　源頼朝は　鎌倉幕府の　紋所として　竜胆を用いたこともあるが　頼朝の家系としては　使用しなかったと言われている。

昨年　孫の結婚式で訪れた鎌倉市は　鎌倉幕府と縁が深かったため　笹竜胆の花を　同市の市章と定めている。

竜胆の　古名は　えやみぐさ（疫病草：瘧草）　と言われている。　瘧（おこり・えやみ）とは　今の　マラリアのような　一時的な　症状を言うらしい。　竜胆の　根や茎は　健胃薬として　用いられる。　

北海道に咲いている竜胆は　エゾリンドウ　と言われる種類のようだ。
　　　

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