さぽろぐ

日記・一般  |札幌市東区

ログインヘルプ


2011年09月25日

 野外彫刻展


 野外彫刻展大通り100周年記念と言うので 出かけて見た。 

大通り公園は 札幌の防火対策のため 火防線として造成されたが 明治44年(1911年)長岡安平(ながおかやすへい)さんが 本格的な公園として 整備を始めたものだ。

西2丁目付近から 西へ歩くと 西4丁目に 大きな野外彫刻が置かれてあった。 

9月3日から11月20日まで 札幌市で開かれている 安田侃(やすだかん)野外彫刻展の 展示物の一つだった。

四角い枠の中に 球 が置かれている ブロンズ製の彫刻だった。 近づいて 表題を見ると 「真無」 と書いてあった。

「無」 と言う言葉を 広辞苑(第六版)で引くと 「万有を生みだし、万有の根源となるもの」 と言う 根源説と 「いかなる有もない」 と言う 一切有の否定説とが 載っていた。 

この作品の場合 作品そのものがあるのだから 根源説を 採るのでしょうねぇ。 

西田幾多郎さんの 「絶対無」 と言う言葉も思い出す。 彼の 絶対無を 平たく言うと 「すべての個物が 矛盾したまま統一・調和している関係」 と言うことだ。

確かに 四角と 球とは 矛盾する。 それが ほぼ 同一の空間に 接触して存在することは 矛盾と言えば そうかなぁ と思う。

ところで 西4丁目にある 「真無」 の形と 東京都内にある 「真無」 と言う 彫刻の形とは 相似している。

けれど 安田さんの出身地である 美唄市の アルテピッツア美唄に 展示の 「真無」 と言う 彫刻とは 形が違う。 これも 絶対無 なのかも知れない。

 野外彫刻展帰途 駅前通りの地下に造られた 地下歩行空間を 通って見たら 「意心帰」 と言う 安田さんの作品が 置いてあった。
 

この作品は 石と言う天然が持っている 神秘性を 人工の金属で表現する と言う 安田さん固有の技法のひとつ と思われる。

ともかく 安田さんの 作品は難しくて 近寄りがたい が 研究もして見たい 不思議な魅力がある。

「意心帰」は 焦点が短いレンズで撮影したため 通行人が小さく見える。 実際は長径が1mほどの ブロンズ彫刻だ。


あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(日記 エッセイ)の記事画像
 しそちりめん
 介護付き有料老人ホーム
 桜の香りの串だんご
 何の取材なの
 定期検査
 居酒屋の飾窓
同じカテゴリー(日記 エッセイ)の記事
  また 引っ越しました (2012-04-08 15:00)
  お家騒動 (2012-04-07 16:00)
  しそちりめん (2012-04-06 16:00)
  介護付き有料老人ホーム (2012-04-05 16:00)
  桜の香りの串だんご (2012-04-04 16:00)
  何の取材なの (2012-04-03 16:00)

Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(2)日記 エッセイ
この記事へのコメント
こんにちは
いつも、大通公園にあるものとばかり思っていました。
11月までの展示なのですか。 今度行ったら、じっくりと観てこようと思います。いつも、貴重な情報をありがとうございます。
Posted by ナッツ at 2011年09月28日 00:14
ナッツ 様
       おきな草 から

天高く 人肥ゆるの季節です。 紫外線が強いので サングラスをかけて 見て回られますように。

大通りの他 サッポロファクトリー JRタワー 赤れんが庁舎 創成川公園 狸小路などにも 展示されています。

詳しい 展示場所は 「安田侃野外彫刻展」 で 検索すると 便利です。

適度の運動のため 是非 足を運ばれますように。
Posted by おきな草 at 2011年09月28日 15:58
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
 野外彫刻展
    コメント(2)