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2011年10月08日

 ”もったいない”


 ”もったいない””もったいない”という 日本語とその意味とを 世界に広めてくれた ワンガリ・マータイさんが 9月25日 ナイロビの病院で 子宮ガンのため 71歳で亡くなった。 ご冥福を祈る。

その もったいない精神を 民芸で表現した物に 裂き織りと言う工芸品がある。 要は 使えなくなった木綿の古着を 切り裂いて厚手の布に 再加工して再利用した後 更に使えなり 襤褸(ぼろ)になった布を 野良仕事の虫よけにして燃やし 土に還すものだ。

寒冷地のため 木綿が育たなかった東北地方では 麻で織った着物を着ていた。 北前船(きたまえぶね)が 深浦港に寄港し 東北の日本海側に 暖かい木綿の古着を広めた。

今日 遊びに来た知人から 家内が 裂き織りの布地で作った ポーチを貰った。 裂き織りの工芸品は 径糸(よこいと)が 工芸品の底と平行になるような裁断をするが 貰った 裂き織りのポーチは 布地を 斜めに裁断して作った 珍しいものだった。

北海道旭川市で作られている 優佳良織(ユカラおり)も 裂き織りと似た織り方のように見える。 優佳良織は ユカラ(またはユーカラ)と言う アイヌの 冒険物語を由来として ネーミングされている。

現在 裂き織りは 東北の日本海ばかりではなく 東北の太平洋側 長野県以西にもその技法が伝わっている。

昔は 貧しすぎると 捉えるのか 貧しくとも もったいない 精神で 無駄のない使い方をし 精神的には充実していたと捉えるのかは それぞれですが 私たちも 温故知新で 日常の 無駄な生活習慣を ”もったいない”精神で 見直す必要がありそうだ。


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Posted by 無陀仏   at 16:00│Comments(0)日記 エッセイ
 
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