2012年02月10日
出ん出らりゅうば

車の中で 一人ジャンケンの手遊びをしながら 仲里依里が 「出ん出らりゅうば……」 と唄い 覗きこんだ川口春奈に 「とっとうと~?」 と声をかけ 春奈が 「とっとうとょ~」 と応えるものだ。
締めくくりには 「パピプペ『パッソ』」 と 車の名を言わせている。 軽快で リズム感のある 秀逸なコマーシャルだ。
この童歌は 長崎の丸山界隈で 自由を拘束されていた 女性の歌とも言われており リズムが軽快なだけに とても うら悲しい響きもある。
島原には 人買いの鬼ん池の九助 が からゆき さんを集めに来ると言う 島原の子守唄 がある。
この他 島原(長崎)・肥後(熊本)には 勧進衆(平家の末裔)の幼い子が唄う 五木の子守唄 のような悲しい 歌もある。
以前長崎を訪れれた時 長崎平和公園を見た後は お定まりの観光コースである グラバー邸や 大浦天主堂 眼鏡橋など だけを見て回った。
だから 地元の 伝承文化には 眼が届かなかった。 かわりに 伝承の食文化は 卓袱(しっぷく)料理 アゴ(トビウオ)出汁の五島手延べうどんを 学習した。
胡麻豆腐も戴いたが 長崎人は 長崎で造った 胡麻豆腐 以外は 胡麻豆腐 と認めていない 頑固さを持っているようだ。
北海道特産の 馬鈴薯が 天正4年(1576年)にポルトガル人からか または慶長3年にジャカルタ(ジャガタラ)からか のどちらからから渡来したものと聞き 長崎と 北海道との繋がりを 懐かしく勉強した。
”出ん出らりゅうば”の歌詞
出ん出らりゅうば ……… 出てゆけるのなら
出て来るばってん ……… 出てゆきますが
出ん出られん…………… 出てゆかれないので
出~て来んけん………… 出てゆきません
来ん来られんけん……… 行かれないので
来られんけん…………… 行かれないから
来~ん来ん……………… 行~かないよ 行かないよ
”島原の子守唄”
おどみゃ島原の おどみゃ島原の
ナシの木育ちよ
何のナシやょ 何のナシやょ
色気なしかょ しょうがいな
早ょ寝ろ泣かんと オロロンバイ
鬼(おん)の池ン 九助どんの 連れんこらるバイ
”五木の子守唄”
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんど
盆が早ょくりゃ 早ょもどる
おどんが打死んだちゅって
誰 泣いてくりゅか
裏の松山 蝉が無く
以上
Posted by 無陀仏 at 16:00│Comments(0)
│日記 エッセイ
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